参加者数8540組と史上最多となった今年の大会:M-1グランプリ2023を制したのはコンビ結成8年目の若手令和ロマンでした。
令和ロマンは下馬評としても、確かに上位人気にいたと思われますが、自分の本命は昨年準優勝で今年をリベンジャーとして迎えたであろうさや香でした。
今回はそんなさや香がなぜ今年勝てなかったのか?
最終決戦に残った3組(令和ロマン・ヤーレンズ・さや香)について
- 【最終決戦3組】年齢・芸歴・賞レースの参加数など比較
- 【最終決戦3組】出演番組の比較
- 【最終決戦3組】今大会のネタ構成の比較と勝因・敗因は?
こちらを分析、調査してみましたのでご紹介していきます。
【最終決戦3組】年齢・芸歴・賞レースの参加数など比較
画像出典:M-1グランプリ2023 公式HP
M-1グランプリ2023の優勝・準優勝・3位の三組を比較したものをまとめてみました。
コンビ名 | 氏名 | 年齢 | 芸歴 | コンビ歴 | 賞レース参加数 (優勝数)(入賞数) |
令和ロマン | 髙比良くるま | 29歳 | 5年目 | 8年目 | 23回 (4回)(4回) |
松井ケムリ | 30歳 | 5年目 | |||
ヤーレンズ | 楢原真樹 | 37歳 | 18年目 | 12年目 | 14回 (0回)(2回) |
出井隼之介 | 36歳 | 17年目 | |||
さや香 | 石井誠一 | 35歳 | 12年目 | 9年目 | 29回 (3回)(12回) |
新山士彦 | 32歳 | 12年目 |
優勝した令和ロマンに関しては、この年齢、芸歴でかなりの賞レースに参加していますが、学生時代の大会なども含まれるため、一概に同じ比較対象にはならないかもしれませんが、それでも若い内からの賞レースでの場慣れ感は、この回数をこなしたことから生まれたのかもしれません。
準優勝したヤーレンズに関しては、吉本興業での活動からよりも、東京に拠点を移してからのケイダッシュステージに所属してから本格的に賞レースなどの活動を行っているため、その数は他二組よりも少ないですが、ここ最近の活躍は充実感を感じさせる内容となっています。
3位のさや香に関しては、三組の中で最も多く賞レースに参加していますが、優勝・入賞回数も大変多いです。
参加する大会にはかなりの確率で爪痕を残しているので、どのような対象においても等しく受け入れられるネタを用意しているということでしょう。
三組とに言えることは、M-1グランプリに焦点を置いて活動を行い、その成果を徐々に上げてきているという点が、共通するところではないでしょうか。
【最終決戦3組】出演番組の比較
現在の出演番組の数も比較してみました。
【現在の現在のレギュラー番組/準レギュラー番組】 | |
令和ロマン | Cheeky’s Cast 3 令和ロマンの街話(BSよしもと) – 金曜MC Y-Tube大賞(BSよしもと) – 第1、3金曜MC 深夜のハチミツ(フジテレビ) – 5月のつぼみ芸人 ラヴィット!(TBSテレビ) – 準レギュラー 研修テレビ!!(テレビ朝日) 【特別番組】 令和ロマンの娯楽がたり(テレビ朝日 12/28~) – MC・冠番組 【ラジオ番組】 令和ロマンのご様子(stand.fm) – 毎週月曜日22時30分更新 タカアンドトシのお時間いただきます(NHKラジオ第1放送) – 毎週水曜日放送 「令和の最新トレンド」コーナーに出演 令和ロマンのUBUGOE(Artistspoken) – 毎週土曜日更新 アッパレやってまーす!(MBSラジオ) – 毎週火曜日放送(隔週出演) |
ヤーレンズ | ヤーレンズのラジオの虎(GERA放送局) 毎週木曜日20時放送 ヤーレンズのオールナイトニッポンPODCAST(ニッポン放送) – 2023年1月度パーソナリティ |
さや香 | せやねん!(毎日放送) – 第2部のみ newsおかえり(朝日放送) – 水曜スタジオパネラー さや香の違和館ヤバない?(テレビ大阪) 【特別番組】 からし蓮根・ネイビーズアフロ・さや香 新キャラ爆誕メソッドTV(読売テレビ) |
令和ロマンの出演番組
令和ロマンの出演番組に関しては、数が圧倒的に多いですね。
ですが、内容的にはネットやBSのチャンネルなどの番組が多く、地上波であっても、スポット的なものから準レギュラーのものばかりです。
他にはラジオ出演も多いのが特徴です。
ヤーレンズの出演番組
ヤーレンズに関してはやはり知名度的にはこれからといった感じですね。
現在のレギュラーはラジオ番組のみです。
さや香の出演番組
一方さや香はというと、現在は3本のレギュラー番組を持っていて、それがすべて地上波です。
2017年のM-1グランプリにて決勝進出しているところから、知名度はグッと上がっていき、全国ネットの番組にも数多く出演しています。
知名度的にはやはりさや香が頭一つ抜け出していました。
ライブ活動
これ以外にも三組ともライブ活動は事務所主催のものに参加している他、さや香は毎月単独ライブを、令和ロマンとヤーレンズに関しては、今年に入ってから、ツーマンライブ、通称『ヤレロマ』を毎月開催しています。
仕事としてではなく、しっかりとネタを磨くことにも力を注いでいる三組は、やはり最終決戦に残った理由がわかる気がします。
しかし、令和ロマン/くるまさんとヤーレンズ/楢原さんは本当に仲が良いなぁ(●´ω`●)
配信チャンネル
画像出典:YouTube ヤーレンズオフィシャルチャンネル
他にも各組ネット上での独自の配信チャンネルを持っており、そちらで日々動画をアップしています。
オリジナルのコンテンツをそれぞれに作っており、これもまた見どころがありますね。
- 令和ロマン・・・official令和ロマン【公式】
- ヤーレンズ・・・ヤーレンズオフィシャルチャンネル
- さや香 新山・・・恋愛相談チャンネル(よしもと漫才劇場チャンネル)
- さや香 石井・・・さや香石井のがいこつゲーム
【最終決戦3組】今大会のネタ構成の比較と勝因・敗因は?
さぁ、本日一番書きたかったのがこちらです。
M-1グランプリの総括でも少しだけ触れましたが、やはり今回のネタの出来ですよね。
賞レースは順位はもちろんですけど、その大会の場の空気や流れによって、その評価が分かれます。
今大会の特徴として、歌ネタ、システムが決まったネタなどはあまり評価をされませんでした。
そこで最終決戦に残った三組の1stラウンドと最終決戦でのそれぞれ披露した二つのネタについて分析したいと思います。
令和ロマン
画像出典:M-1グランプリ2023 公式HP
令和ロマンはくるまさんのキレッキレの動きと観客に語り掛けるような漫才が特徴です。
あと突然のように現れる設定やキャラが誰も想像出来ないもので、気を抜くといきなり落とし込まれてしまいます。
1stラウンド『転校生』
1stラウンド3位 648点
令和ロマンの1本目のネタ『転校生』については、トップバッターなのにも関わらず、全然緊張せずに普段通りの漫才が出来たことにつきますね。
くるまさんの観客に語り掛ける形の漫才で、場の空気は一気に引き込まれました。
そして要所要所に散りばめられたキラーキーワードにより会場は大爆発しました。
- 学校どこ!?
- 女の子が日体大っていう可能性ない?
- 裏門と正門があって・・・ここが全部学校!
- 何で『すしざんまい』してんの?
などなど、ずっと笑わせる要素があることで、4分間があっという間に感じました。
最終決戦『おすすめのドラマ』
最終決戦 7票中4票
最終決戦でもトップバッターでしたが、こちらでも相変わらずの落ち着きようで、むしろ更に開き直った状態でネタを見せてくれました。
そしてここから4分間、笑いの嵐が連続して起こります。
ケムリいじりの掴みが終わったところで、場面転換をする際の一言が、
「いや〜ま〜あの〜三密回避で、ステイホームですけれども」
ここでまず爆笑をかっさらい、次にお気に入りのドラマのダイジェストに入ります。
そしてなぞのスポンサータイトル
「ポンポンポンブロッコリー」
そして町工場のシーンに入ったところで、複雑な機械の操作音が続いた後に職人が一言
「単純作業ばっかでつまんね〜な」
昔気質の職人が昔を思い出すシーンで
「昔は恐竜がいた」
そして社長がやってきて、挨拶をした次の瞬間、社畜になっている従業員の掛け声
「おはようございますっ!全ての感謝を忘れずにっ!全責任は我われにっ!」
社長から会社の方針の発表があり、自動車を作るとの提案がある。
だが社員からはクッキー工場なのに自動車なんて無理だよ~との反論に
「クッキーに未来はないっ!」「おいしくないっ!」
との立て続けの自社批判をするも、この会社の技術は確かだから、その技術で世界を驚かせようじゃないかと、社員を奮い立たせようとする名シーンが紹介される。
それを聞いた社員の一人が賛同し、拍手をし始める・・・が広がらないw
そこにライバル会社のトヨタの社員がやってくるが・・・
「まだライバルじゃないと」のツッコミ
ライバル会社!?のトヨタ社員に「バカクッキー」と馬鹿にされるも社長が反論
「バカクッキー クッキーは取り消していただきたい」
「バカ取り消してもらえよ。バカしか残ってないんだよ」とツッコミ
そこにクネクネした関西弁の男が現れる
「あなたは吉本興業さん!」
「吉本にはこういう人がいます」とツッコミ
とまあ、こんな感じで10秒に1回は小ネタが仕込んであり、笑いが止まらない状態でした。
M-1の司会の今田耕司さんは、吉本の社員のくだりで涙を流して笑っていました。
自分が大好きだったくだりは、名シーンに拍手が広がらないところでしたね~( *´艸`)
ヤーレンズ
画像出典:M-1グランプリ2023 公式HP
ヤーレンズは楢原さんのウザキャラが、数えきれないほどの小ボケを挟み込んできます。
ですが、そこをリズミカルにツッコむ出井さんの手腕に注目してください。
次第に心地よくなってきます。
1stラウンド『引っ越しの挨拶』
1stラウンド2位 656点
1stラウンドのネタは、1位のさや香とわずか3点差という僅差での2位通過でした。
大会キャッチコピーの『ノンストップ・ウザ』の名に恥じることのない見事なウザキャラで、会場を笑いの渦に巻き込んでいました。
ボケの楢原さんは終始何かをしゃべっており、このウザキャラを作り上げるために、スイッチを入れて臨んだのではないでしょうか。
そんなヤーレンズの1本目の『引っ越しの挨拶』で演じた大家さんは見事にウザかった(笑)
そのウザさは、全部拾い上げるのが難しいほど、小ボケを取り入れていました。
- 登場してすぐに、観客の拍手を「手が痛いから」と止めさせる
- 出井さんがネタを始めようとするのと同時にしゃべりだす
- 引っ越しをしようと思うという提案に体がでっかくなりすぎて?
- 大家さんが電話に出る・・・と思いきや自分の右手だった
- ちらし寿司の出前を取ろうとする
- 来客にドアを開けてから、覗き穴で覗き込む
- 自分の失敗に「穴があったら・・・どうしよ?」と悩む
- 入りましょうとのツッコミに「ヌメヌメしてるからイヤ!」
- 客に対し、「あなた誰?初めて見るメガネだけど」
- 自分が『全力おてんばオバサン』でごめんなさいと謝った後、自分の言葉に首をかしげる
- 挨拶に来た客の言ったことと全く同じことを二度聞きする
- 客に今言いましたよとツッコまれると、その時自分は居た?と尋ねる
- 「あなたしか居ないから」とのツッコミにプロポーズと勘違いする
- 勘違いの続きで客に「発情しちゃった?」と聞くも、その理由を自分のことを「セクシーダイナマイト・・・ボートレース」
- 「競艇じゃないか」のツッコミに、「公営ギャンブルじゃない」と返す
- 客の自己紹介で『出井』という名字が珍しいと言いつつ「滅ぼしちゃおっかな」と茶目っ気をだす
- 質問を聞く時の呼びかけに「あっねねね~ねね~ねねっ!」「質問をこさえてみた!」
- 『出井』という名字はどう書くの?と聞き、「明朝体?ゴシック体??」
- 「出入り口の出に・・・電話の電か」
- 「それだとデデーン!僕ネットフリックスじゃないんで」というツッコミに「ネットフリックスってあなた・・・サブスクじゃない!」
- 「サブちゃん演歌スクール?」とボケたあとに、ちらし寿司を思い出す
- 客からつまらないものですが・・・と出された物を見る前に「北京原人のDVD?」
- トイレットペーパーを渡されて、頭の上に二つ乗せて「チュンリー♪」
- 自分の自己紹介をするときに「おんなのこ」と紹介する
- 呆れる客に対して取った態度が『しゃがんで立つ!』
- 自分の名前は名字が「おんな」で名前が「のこ」
- 漢字を紹介するときに指揮風に指揮をしながら書かずに伝える
- 「なんで書かないんですか?」のツッコミに、リズムに乗って「街で鼓笛隊やろ♪」と誘う
- やらないと断られたあと、ここがどこだが忘れる
- 名字は「恩奈」、名前は「残」
- この名前で昔いじめられたけど、「このカルマを背負って戦うって決めたの!」
- 中島みゆきの『ファイト』を唄いだすも、「ファイト」のところが妙に短く、猪木の入場曲に聞こえる
- ゴミ置き場へ案内する際、間をつなぐため、雑談で「ゴスペラーズ誰が好き?」「私ドラム~」
- ゴミ置き場のカギをカードキーで開けるも引き戸だった
- ゴミの日は毎年5月3日のみ
- 「ずっと部屋に残す気なの?」のツッコミに「残のこと好きなの?」「プロポーズ?」
と小ボケをあげてみたんですが・・・ほぼ文字起こしになってしまったw
というくらい小ボケの連続でした。
ボケばかりが目立ちますが、出井さんのツッコミもキレが合って、自分は好きでしたね~。
最終決戦『ラーメン屋』
最終決戦 7票中3票
最終決戦でのラーメン屋のネタは、小ボケはもちろんなんですが、1stラウンドである程度、会場にヤーレンズという存在が認知されたこともあり、小ボケもそうですが、出井さんのツッコミでの笑いも増え、ここぞというところでの楢原さんの大ボケが大爆笑を生んでいました。
まず掴みでの楢原さんがラーメン屋さんについて話すとき
「ラーメン屋さんなんてね日本全国ツッツ浦々」
あとプラス500円でトッピングのチャーシューをチョーシューにできますけどと言ったあとに
「チャーシューは切れてて、チョーシューは切れてないですよ」
麺の湯切りするときに客の隣に座り肩に手を乗せ
「湯切りかっこいいんだけどー!車バックするときのやつじゃん!」
会計をするときに、レジを持って客の近くまで移動するときのポーズが
「ラブストーリーは突然に」みたいになる
会計後、領収書の名前の欄に『出井』と伝えた後に
「じゃあ苗字は『てやん』ですね~」
さらに名字が『出井』ですと伝えた後に
「じゃあ名前はアフタートゥモローですね」
この中で、自分のお気に入りは、やはり湯切りのところですかね~。
他にも映画ネタだったり、息ピッタリのツッコミシーンだとか好きなところが多かったです。
さや香
画像出典:M-1グランプリ2023 公式HP
さや香の鉄板はまず石井さんが何やら普通とは少しずれたことを言い始めます。
そこを新山さんの至って常識的な感覚でツッコミを入れていきますが、中々話がかみ合いません。
その内新山さんがヒートアップしていき、ツッコミもエスカレート。
終いには取り乱したことに気づいた新山さんが、一旦冷静になるも、更にヒートアップして石井さんには任せられないと言って取り上げてしまうというお話になるという展開です。
とにかく新山さんが興奮すればするほど面白くなるパターンに注目です。
1stラウンド『ホームステイ』
1stラウンド1位 659点
1stラウンドの『ホームステイ』はさや香の鉄板の形のネタでした。
石井さんがホームステイの受け入れに参加するという打ち明けるところから始まります。
相手はブラジル人留学生の『エンゾ』君。
ですが、直前で黙って引っ越そうと告白します。
「ちょっ、オイオイ、エグいエグいエグいエグい!エグいエグいエグい、エグい!エグい!!」
飛ぼうとする石井さんに対し、新山さんが大反対をし、責任を持って続けるべきだと主張します。
石井さんは電話で断るのが忍びないので、黙って居なくなろうという考えを主張しつづけるのですが、その感覚がおかしいと、新山さんが状況を整理する。
石井さんは新山さんも昔コンビニのバイトで入社直前に行くのを止めたことを例えに出すが、それは立場が逆で、石井さんがやろうとしていることは、コンビニのバイトに行ったら、コンビニ自体が無くなっていることだと説明する。
それには石井さんが逆ギレして、留学生を受け入れるよ~と大声で叫ぶ。
「エンゾ来いよ~」
やけっぱちで受け入れを表明した石井さんに対し、そんなキレ気味で受け入れても相手も楽しくないだろう、もっと楽しそうに受け入れろよ、エンゾは今、地球の裏側で留学を楽しみに荷造りしてるんだぞ~と新山さんは地面に向かって大声で叫びヒートアップしていく。
「気づけよエンゾ~」「逃げて~」「やばいぞコイツ~」
ヒートアップする新山さんに対し、薄ら笑いで石井さんが
「届いたらええなぁ~?」
これには新山さんも石井さんの胸倉を掴み激怒する。
だが石井さんはエンゾは強い奴やから日本に来て一人になっても大丈夫と反論する。
新山さんは更にこのことについても人間は皆弱いんだ!エンゾも弱い!と主張し、
「弱いからこそ人と関わり合っていくんが人間でありエンゾやろ!!名前の由来考えたらわかるやん!素敵なご縁があるぞでエンゾや!」
そして更にヒートアップしていき
「エンゾは強くなるためだけにわざわざ地球の裏側までやってくるような熱くて、勇敢で、謙虚な男なんや!!俺がエンゾを受け入れるわ!!!」
という展開になる。
石井さんは受け入れるんやな?と最終確認するが、実はエンゾは50代のおっさんだった。
これには新山さんも無理や・・・と二人で飛ぶことを決意する。
最終決戦『見せ算』
最終決戦 7票中0票
さや香の2本目、最終決戦のネタに関してですが・・・これはちょっとやり過ぎましたね。
新山さんがいきなり前に立ち、しゃべりだしたところで、鉄板の展開ではないということはわかりましたが、どこかで石井さんが入ってくるんかと思ったけど、全然出てこず、ひたすら新山さんのしゃべりが続く展開に。。。
さや香は結成当初は新山さんボケで石井さんがツッコミの担当分けをしていました。
2021年にこれを変更し、石井さんのボケに新山さんのツッコミが入るという形が功を奏し、2022年のM-1グランプリでは準優勝を果たします。
その時のネタで『男女の友情』というのがあって、これは1stラウンドのネタ『ホームステイ』のような鉄板系の形でした。
最終決戦のネタは明らかに新山さんボケの石井さんツッコミで、その内容が最初は客が入りにくい単語を並べたもので、最初の1分はほぼ内容が頭に入ってこなかった。
途中から『見せ算』の説明になり、結構くだらない内容が続きましたが、あくまでも新山さんの一人しゃべりで、ほぼセミナーのような感じで、参加しづらかった。
そこそこの笑いは起きましたが、山田邦子さんが最期に言ったように「良くなかった」これにつきました。
今大会の勝因・敗因は?
1stラウンドのネタを見た上に、普段のさや香を知っている人たちは皆期待していただけに、この最終決戦での失速感は否めなかったですね。
このネタを昨年のM-1が終わった後から、次はこれをやると決めていたそうです。
この固い決意は素晴らしいとは思いますが、もっと柔軟に変えていっても良かったのではないでしょうか。
優勝した令和ロマンのくるまさんは、大会後のインタビューで、最終決戦前に4本のネタ候補があって、展開を見て、これに決めたと1stよりも良いネタでウケそうなものを選んだと言ってました。
勝因と敗因をあげるならば、この部分かなと思いました。
ヤーレンズの安定度は非常に良かったと思います、一方で、爆発力という意味では他二組に劣っていたのではないでしょうか。
まとめ
今回は最終決戦を争った三組について比較・調査してみました。
- 年齢・芸歴・賞レースの参加数などは、それぞれバラバラではありますが、どのコンビもM-1を中心に積極的に賞レースには参加しているようです。
- 出演番組については、やはりさや香が知名度もあり安定したメディア露出をしていますが、ライブ活動などはどのコンビも定期的な開催を行っているので、ネタ作りや観客へのウケなどはをリアルタイムで体に感じることの大切さを忘れてはいないようです。
- 今大会のネタ構成の比較とその勝因・敗因については、やはり柔軟な対応力これに尽きると思います。
優勝した令和ロマンの二人は、大学時代から経験を積み、計画的に賞レースに参加し、勝ち取った栄冠だと思います。
今までに無いチャンピオンだと思いますが、今後の活躍は、計算通り上手くはいかないと思います。
しっかりと謙虚に頑張って欲しいものですね。
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